春風のアスパラ物語
北海道の春は、なかなかやってきません。4月になってもまだ雪が残っているところがあったり、桜の開花予想も毎年ゴールデンウィーク頃になったり、春を感じることは北海道ではそう簡単ではありません。そんな北海道で私が春を目一杯に感じられるのは、アスパラのおかげです。

そんな春を感じられるアスパラですが、育てるのは実はとても大変。アスパラは手間のかかる作物で、収穫の時期以外にも1年中世話をしてあげる必要があるからです。収穫が終わると光合成を促し根を育てるために茎を2m近くまで伸ばしてあげたり、強い風で折れてしまわぬよう、適切な位置でカットしてあげることも大切です。しかも機械が入れないため草取りも手作業です。6月上旬〜11月上旬、茎が枯れ刈り取るまで、この手入れを続けてあげます。


そうした世話と長い冬を経て迎える雪解け。4月になり畑仕事が始まると、まずは1年の最初に収穫するアスパラのことを考えます。「今年もおいしく育ってくれるかな?」と期待を抱きながら、5月の初めの収穫を待ちます。

アスパラの旬が、春が、やっときた!江別を流れる風と、ミネラルをたっぷり含んだ雪解け水。自然の恵みたっぷりの、旬の一番おいしいアスパラを食べたとき「あぁ、春が来たんだなぁ」と、体が喜ぶのを感じます。清水農園では、みなさんにもそんな風に春を感じていただきたいと思い、旬の一番おいしい時期にだけアスパラを収穫しています。

体が「おいしい!」と感じる 

私は実は子供のころ、アスパラが好きではありませんでした。
その頃、畑で作っていたアスパラは半分趣味のようなもので、ほとんど手をかけずに育てられたものでした。
しかしある日、ほかの農家さんが作ったアスパラをいただいて食べるとびっくり!とてもおいしかったのです!手間をかけて育てた旬のアスパラはとてもおいしいということを知って、自分たちもおいしいアスパラを作ろう!と、10年かけてアスパラづくりに取り組みました。
それから、毎年春になってアスパラを食べると、体が「おいしい」と感じるような気がします。それはきっと、作物が育つ土と水、そして流れる時間が、体に染み渡るからではないかと思います。アスパラの一番おいしい5月上旬〜6月上旬は、体も心も春を満喫しています。
アスパラを守る戦い

おいしいアスパラを育てるには、とても手間がかかります。アスパラは一度植えると10年、15年と根を残す多年草です。つまり、収穫が終わった後でも株を守りしっかりと成長させてあげなければ、翌年においしいアスパラを収穫することはできないのです。
例えば、草取り。翌年のために、収穫が終わるとアスパラにたくさん成長してもらいます。そのためには、周りに生えてくる雑草を取り除かなければなりません。
しかしアスパラは収穫が終わっても株を残すので、大きな機械を入れて土を耕したり草を刈ることはできません。なので草取りは手作業、しかも雪の無い季節は年中です!
そうやって大事に育てると、アスパラは毎年2m程まで大きくなります。
しかしこのままだと、強い風で茎が折れてしまう危険があります。なので適切な位置でカットし、秋に茎が枯れ刈り取るまでこの手入れを続けてあげます。
そんな風に、アスパラがおいしく健やかに育つために、1年中草や風と戦っているのです。
農家 清水はこう食べる!

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肉巻きアスパラ
やっぱり定番の肉巻きは外せません!豚バラ肉を使うのが一番好きですね。大根おろしで食べても美味しいです!
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バター焼き
シンプルですが、美味しいです。ベーコンなどと一緒に炒めるのも好きです!
食べてみたいという方がいらっしゃれば
限られた量ですがお分け出来ます
私たちの農業への想い、作物に込めた想い、そして食べていただくお客様への想いに共感していただける方へお分けしたいと思います。 数量に限りがあるため全ての方にお届けできないこと、ご了承願います。